日常

困ったハナシ・・・(2)

前回のお話からの続きです。

~威勢よいずこへ~

金貸しと電話が切れた数時間後に「キムラ」本人から電話が。なにやらご立腹の様子だ。「なんで口裏を合わせてくれないんだよッッ?!?!」的な内容を一方的に話している。正直、こんな常識の通用しない人間とは縁を切ればいい。誰でもそう思うし、実際、共通する友人らには同じ事を言われている。でも、そこは探偵業だからか、そんな性分だから探偵をしているのかほっておけないのだ。

「うんうん、分かったから一度ウチの事務所においで。話を聞いてあげるから」と言って呼んでみた。電話口では「オイ、コラ、テメエ!」口調で威勢はイイが、果たして私本人を前に同じ事が出来るかな?

約束の時間を40分遅れて「ピ~ンポ~ン」・・・ガチャ

「あ、遅れましてスミマセン」

さっきの威勢は扉の外に丁寧に置いてきたらしい。私は朗らかな笑顔で迎え入れ、ソファに案内した。

頻繁に会っている訳でもなく、むしろ約10年ぶりの再会だがキャラは読めている。次回はキムラについて少しアップしよう・・・(つづく)

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