重要

VS便利屋(神回)〜すべての便利屋さんがこんな悪徳とは思いませんよ!〜

過去に経験したハナシに、今回も少しだけ脚色したフィクションでお届けいたします。

まず、世の中には誠心誠意、お客様のために頑張っている便利屋さんもいる事を前提としてお読みください。

当事務所では、いくら多くのお客様を抱えていても、いくら少額の調査料金でも、いくらお客様が無理難題をご希望されても、きちんと誠心誠意の対応をして、納得してもらう、それが探偵にとって一番大切な心構えのひとつだと考えております。

ある日、ひとりの女性からご相談がありました。

名前は坂本様(仮名)といい、ご相談内容は、元彼にDV被害を受けたからきちんと謝罪をして欲しいが、連絡がつかず所在調査をしてもらいたい、との事でした。私は「婚姻関係ではないので、対象者(元彼)の有責が客観的に把握できなければご報告する事はできません、つまり、所在が判明しても、対象者の権利も保護しなくてはなりませんので、その場合、対象者の承諾を得てからの結果報告になりますがよろしいでしょうか?」と伝えました。すると「そう言って、何もしなかったり、騙したりしないですよね…」と。「当事務所は探偵業として、公安委員会に届出もして営業しておりますのでご安心ください、何かそのような経緯があったのですか?」と聞くと、以前、便利屋さんに騙されたとの事でした。
坂本様は便利屋さんに「相手(元彼)に謝罪をして欲しい」と同様に依頼し17万円をお支払いしたようです。領収書もお持ちでした。しかし「謝ってもらっていない、納得できない、騙された、電話をしても着信拒否で…」と…

坂本様からの片聞きの話なので鵜呑みにするわけにいきませんから事実確認を…

まずその便利屋のホームページを見ると「謝罪代行」や「買い物代行」などの「代行業」の他、ハウスクリーニングや引っ越し作業と便利屋らしい項目が。その中に「探偵・調査」と…(現在は消されています)しかし「はて?」という点がいくつか…

公安委員会届出番号が一桁多い?

ある調査系の社団法人に加盟?
その社団法人のホームページで加盟番号を検索すると…ん?ないなぁ…

その便利屋の管轄する生活安全課に問い合わせると
「そんな業者は登録されていません、電話番号は?代表者は?…どっちも登録されてません」

探偵魂に火が…

他にもそのホームページ内に使用されている画像に見覚えが…
すぐに昔からお世話になっている大阪の探偵会社の社長へ

「あ、ご無沙汰しています、鈴木です、少し確認させて頂きたいんですが、御社のホームページで使用している画像って無料素材かなんかですか?」
「いや、違いますよ、あれは全部、私の私物ですよ、アタッシュケースもアルファロメオの鍵もサングラスも全部」
「やっぱりそうですよね、横浜の便利屋の✕✕ってとこで勝手に使われてますよ」
「え?ちょっと待って、今見てみますわ…あ、ホンマですね…」
「いや、少し悪質な印象を受けて、まさか社長の系列とかお知り合いの業者のはずはないと思ったので…」
「いやいや全然関係ないですわ、それよりも(公安委員会届出番号未発行の)便利屋と仕事したら(探偵)業法に引っ掛かりますで」
「ありがとうございます、うちも気を付けます」

そしてそのホームページ内に記載されている調査系の社団法人へ確認をしてみると

「なるほど、分かりました、ではこちらで照会、調査等を行い、また結果を鈴木さんに報告させてもらいますわ」

との事で、誠意あるご対応を頂きました。

いよいよ直接確認です。

その担当者(代表?)は「佐藤(仮名)」という女性との事です。
「あ、もしもし佐藤さんですか?私、坂本様の代理で鈴木と申します、そちらに坂本様がお願いした仕事に関してご本人がご納得いってない様子なので、一部返金するなりなんなり、まずは坂本様がご連絡を希望してますよ」

と伝えると

「あなた、誰なんですか?脅迫じゃないですか!警察に訴えますから!」

一方的に切る始末。
外出中のため携帯で連絡をしたので、その数時間後、携帯に相手からショートメールが…

「▲▲警察署に届けましたので、こちらもあなたを訴えますのでよろしくお願いします、おたくの電話番号▲▲警察署に言いましたので」

と…(この人すげぇテンパってるけど警察に無駄な手間をかけさすなよ…)

ひとまず、私の仕事(伝言)が終わったので自宅でゆっくりしていると、21時半頃、便利屋の佐藤から電話が。

「はい、鈴木です」
「あなたは、誰なんですか!!?」
「(え?このヒトまだテンパり続けてるの…?)あの、失礼ですけど…」
「昼に話したじゃないですかッッ!!!」
「(番号出てるから解ってますけどね…)あ、坂本様の件で」

で、きちっと当事務所の名前から連絡先まで伝えたら、落ち着いた様子で

「鈴木さん、済みませんでしたねぇ、そちらを訴えたりしませんからぁ、それでねぇ、坂本さんひどいんですよぉ、精神病かなんか知りませんですけどぉ、一日に何十回も連絡してきて、死ぬとか自殺するとか、もう私がまいっちゃいますよぉ…」

と延々愚痴を。

「便利屋さんもそうでしょうけど、多かれ少なかれ当事務所にご相談、ご利用されるお客様は心に悩みやストレスを抱えているので、そういった皆さんのお相手ができなかったらハナシにならないんじゃないですかねぇ…」

と冷静にお伝えしました。
それでも、まだまだ壊れたラジオの様に延々と同じ事が続きそうだったので

「一体、この電話の用件は何なんですか?(ややキレ気味)」
「あ、鈴木さん、坂本さんの住所って分かりませんかぁ?」
( ゚Д゚)…(個人情報って概念がねーのかな…)相談者・依頼者の情報を漏らすワケないじゃないですか、そもそもオタクの便利屋さん、依頼者の住所も確認しないで受件するの?(驚きのあまりタメ口に)」
「そうですよねぇ、言えないですよねぇ…」
「(この人ダイジョブか…?)そもそも坂本さんがオタクと連絡つかなくて困ってるのが発端なんだから、オタクが電話して直接聞けばいいじゃない、大体、オタクのホームページに公安委員会の届出番号を載せてるけど、一桁多いし、加盟している社団法人の理事長も、その加盟番号はないって言ってるし、どういう仕事してんのよ?」
「あ、あのホームページはもう消したヤツなの、前の、前の」
「(ナニその軽いノリ…)でも今も検索結果に表示されますよ」
「それね~別の会社なの」
「…住所、同じですけど…」
「違うの、別の人なの、やってるの」
「…でも同じ会社名なんですよ?」
「アタシも迷惑しているのよぉ」
「…(イヤ、そんなん知らんがな…)で、ホームページにある電話番号は…」

最終的には

「消します、消します、はいはい、じゃあ探偵業頑張ってください」

キレ気味に切られてしまいました。

現在、そのホームページの電話番号は「※番号更新中」とワケの分からない表記が。ちなみに左側のメニューバーから「探偵業務・調査業務」のカテゴリーが消され、代表者の名前が瞬時に変わりました。ま、佐藤も新代表者も全部偽名で同一人物なんでしょうね。
この業界にヒアリングしたら、その便利屋さん、よく社名や代表者が変わるんですって。まあ、変えなきゃならん事をよくしているってコトでしょうな。

あ、便利屋さん、ちなみに会話は全部ボイレコに録取済みなんで、営業妨害名誉棄損等はヤメといた方がいいっすよ。あと当事務所の下に停まってた「横浜 ◯◯◯ ◯ 25−25」の紺色のジャガーは場合によっては調査をかけますよ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

それから二年の時が過ぎたある日、事務所の電話が鳴りました。

「はい、メリーズ横浜探偵事務所です」
「あ、そちらは探偵社さんですかぁ?」
「はい、そうです、どういったご相談でしょうか?」
「あの~夫の浮気調査ってお願いできますかぁ?」
(あれ?この喋り方って…)もちろんお受けできますよ?」
「どうすればいいですかぁ?」
「まずは無料面談をご予約頂きます、ご都合のよろしい日時をご指定下さい、場所は当事務所面談室もしくはお客様のご指定の場所で構いません」
「まだ予定が分かってないので、また電話してもいいですかぁ~?」
「はい、もちろん構いません、大変申し遅れました、代表の鈴木と申します、お客様のご苗字を頂戴できますでしょうか?」
「高橋(仮名)と言いますぅ~」
「(まぁどうせ偽名だからナンでもいいけど)高橋様、ご職業は?」
「…デパートの販売員です…」
「あれ?便利屋さんはお辞めになられたんですか?」
「!!…あれ、もうヤメたの」
「(変わり身はっや!!せめて名前は佐藤って言っとけよ!)そうなんですか」
「だってあの時だって、わたし本当はヤメたかったのに…(愚痴のような独り言が地獄の様に続く)」
「そうですか…(×1億回)」
「まぁ鈴木さんはちゃんと探偵業やられているみたいですので頑張って下さいぃ〜」
「では失礼させて頂きます」

と、まぁ何が目的なのか全く解らない電話でしたが、たまぁにこの手のヒトから電話がありますのでボチボチ更新していきます。
次回(いつかは未定)は「結婚相談所の怪」です。お楽しみに。

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