もうリンク貼る必要もないくらい有名な「京王線刺傷事件」。
バットマンのジョーカーに憧れて、友人関係や仕事でうまくいかなかったからと、死にたくなったが、自分では死ねないので死刑になりたかった、殺せなくて悔しかった、と…
うん、まぁ一方的でどーしょーもない理由です。重い罪に裁かれるでしょう。
しかし、ここで視点を変えてみたい。
ここからの話は、被害者の立場に立てば「ふざけんな!」って話かも知れません。
犯人を擁護する様に捉えられるかも知れません。
中には僕の事をサイコパスの予備軍くらいに思う人がいるかも知れません。
前述の「どーしょーもない理由」でここまでの事をするには、人格形成が大きく起因しているはずです。そしてそれは先天的に生まれ持った、いわゆる「性格」の部分もありますし、生まれた後の「環境」も大きな要因だと思います。
仕事でも家庭でも周りには「聞いてくれる人」がいなかった。ましてや家庭はシングル(父)なので、もっと聞いてくれる環境が整っていなかった。
もしかしたら、犯人が自ら親や友達を遠ざける行動をしていたのかも知れません。意識的か無意識的か。
いつでも、アドバイスをくれる人が周りにいなかった。トラブルや落ち込んだ時に「こうなったら、こうすればいいんじゃない?」と自身でシュミレート出来る環境でなかった。
24歳は当然大人ですが、まだまだ精神的に成長期です。つまりまだ成熟しきってない、言ってみれば「未熟な大人」なんです。
だからと言って、全てを「環境」に責任転嫁していいかって事ではないです。
では、ここで自分が「環境」の位置に立ってみよう。
例えば、親として子供に「聞いてあげる環境」を作っているか。友人として「助言する準備」はいつも出来ているか。
金八先生やルフィも言ってるが、人は独りじゃ生きて行けない、だから頼っていいし、頼られたら自分のできる範囲で応えればいい。
しかし、人にそれを伝えるためには、まず自分がそれを深く理解する事が重要だと思う。
頼り過ぎで依存してもダメだし、頼らな過ぎて浮世離れしてもダメ。
ちゃんとソレを理解する事が大事。
そして、周りに伝える。つまり貴方がその「環境」になるという事。
そうすれば、こんな悲しい事件はひとつでも減らせると信じる。