そりゃね、親の方が生きてる時間が長いし、多くを知っているよね。でもその知識や経験って長く生きてるから自分なりに相当カスタマイズされちゃってるワケね。だから本来の意味や姿じゃなく、言ってみれば歪曲にインプットされちゃってるケースが多い。
すると当然にして使い方も間違ってくる。だからまず「親の方が偉い」というマウンティング志向の危険な考え方から離れてみよう。
かと言って「友達のような親子関係」というフラット過ぎるのもどうかと思うが、もし「友達のような親子関係」を子供が嫌がっていればヤメた方が良さそうだ。
例えば子供に「悪い事をしたら謝らなきゃならないんだよ~」と言われたら、多くは「子供に指摘された」事に怒りを感じたり、「子供に反論された」と捉えて怒りを感じるケースもある。でもね、子供は「悪い事をしたら謝らなきゃならない」という当然の事を言ってるだけ。反論と感じる人もいるかも知れんが、そんな限定的な意見ならば賛同しない方がいい。時に子供はシンプルに摂理を教えてくれる。多くの大人が年を重ねると同時に失われていくその感性を子供はストレートに呼び起こしてくれる。だから親の方が偉いわけでなく、子供と親は同等でもなく、時には「子供の方が偉い」場合もあると頭の片隅に置いておきたい。
そうすればよく世に言う「親は子によって成長させられる」という本当の意味を理解できるはずなんですよね。